海外旅行を計画する際、最初に浮かぶ不安が「現地の治安」です。本記事では、治安の悪い国の実態を、世界平和度指数(GPI)という客観的なデータに基づいて解説。さらに、外務省 海外安全情報の読み方から、海外旅行 安全対策の実践的な方法まで、あなたの「安全な海外滞在」を完全サポートします。
治安の悪い国とは何かを最初に整理します
治安の悪い国について、正確に理解することが、安全な旅の第一歩です。
「治安が悪い」の定義と誤解されやすいポイント
- 治安の定義:公共の秩序が保たれている程度。犯罪発生率、暴力事件、テロ活動、紛争の有無などで測られる
- 「国全体の治安」ではなく「地域の治安」:同じ国でも、首都は比較的安全で、地方は危険なケースが多い
- 誤解しやすいポイント:
- 「治安が悪い = 絶対に行ってはいけない」ではない。正しい知識と準備があれば、訪問は十分可能
- 「発展途上国 = 治安が悪い」とは限らない。富裕国にも危険なエリアは存在
- 「治安が良い国 = 完全に安全」でもない。どの国にも犯罪は存在
ランキングは何を根拠にしているかを説明します
世界平和度指数(GPI)とは何か
- 概要:国際的な非営利団体「経済平和研究所」(Institute for Economics & Peace)が、毎年発表する指数
- 測定項目:
- 犯罪率(殺人、暴行、強盗など)
- テロ・紛争の影響度
- 警察・兵力の規模
- 獄中・難民の数
- スケール:1.0(最も平和)~3.5(最も危険)で、各国がランク付けされる
- 信頼性:世界中のシンクタンク、メディア、学術機関で広く参照されている客観的データ
参考として、GPIの全体像(トップ100やワースト側の国)を俯瞰したい場合は、世界平和度指数ランキングの最新一覧もあわせて確認すると理解が深まります。
外務省の海外安全情報・渡航危険レベルの見方
- 外務省の渡航危険レベル:
- レベル1「十分注意してください」:通常の渡航で大きなリスクなし
- レベル2「不要不急の渡航は中止してください」:渡航可能だが、慎重な判断が必須
- レベル3「渡航は中止してください」:渡航は強く勧告されない。政府の退避指示が検討段階
- レベル4「退避してください。渡航は中止してください」:日本国民に即時退避指示が出ている状況
- 見方のコツ:レベルは「国全体」ではなく、「地域別」に設定されていることが多い。「国の首都は安全だが、特定の地域は危険」というケースがほとんど
渡航前の確認は、外務省の海外安全情報を起点にすると、危険レベルや地域別注意点を漏れなく把握できます。
現地の体感治安データを補助的に使う考え方
- 補助データの活用:ブログ、YouTube、SNSで、最近訪問した旅行者の体験談も参考に
- 注意点:体感治安は「個人差」が大きい。一人の経験談だけで判断しない。複数の情報源を組み合わせる
- 最新情報:事件・テロは日々変わる。出発1週間前には、必ず最新情報をチェック
治安の悪い国ランキングを見る前に知っておきたい注意点
ランキングを正しく解釈するために、押さえておくべき背景をご説明します。
国全体ではなく「地域差」が大きいケース
- 具体例:メキシコ。首都メキシコシティや観光地カンクンは比較的安全だが、特定の州は極めて危険。「メキシコ全体が危険」とは言い切れない
- 同様に:ブラジル(サンパウロは比較的安全、リオのスラム地区は極めて危険)、南アフリカ(ケープタウン観光地は安全、ヨハネスブルグの一部は危険)
- 重要:ランキングで「危険」と評価された国でも、訪問計画の際には「どの地域を訪問するか」を細かく検討すること
同じ国でも時期で状況が変わる理由
- 政治状況:選挙期間に暴動が増加。デモ・クーデターのリスク
- 季節:雨季に感染症が増加。紛争地域での軍事活動が季節的に変わる
- テロ:テロ組織の活動は予測不可能。過去の「安全」は現在の「安全」を保証しない
- 対応:訪問予定の日程に合わせて、事前1ヶ月の情報をチェック。「3ヶ月前の情報」は古い
GPIの最新版が公表された後は、地域別の変動や背景も含めて世界平和度指数(GPI)の最新動向ニュースのような情報で補足すると、時期による変化を捉えやすくなります。
数字だけで判断しないためのチェックリスト
政情・紛争状況
- □ 現在、政治的な対立・クーデター・内戦が進行中か
- □ 選挙予定日が訪問予定日に近いか(選挙期間は混乱しやすい)
- □ テロ組織の活動が報告されているか
犯罪発生の傾向と観光客の狙われやすさ
- □ 観光客向け犯罪(スリ、ぼったくり)が多いか、それとも現地人同士の重大犯罪が多いか
- □ 外国人が特に狙われているか(身代金目的の誘拐など)
- □ 観光地は警備が厚いか、それとも無警備か
医療・交通・通信などインフラ面のリスク
- □ 医療水準は十分か(急な病気・怪我に対応できるか)
- □ 交通インフラは整備されているか(移動手段は確保できるか)
- □ 通信環境は良好か(緊急時に連絡を取れるか)
治安の悪い国ランキング最新版 – 世界平和度指数(GPI)による危険度ランキング
本セクションでは、経済平和研究所が発表した治安の悪い国ランキング最新版を、世界平和度指数(GPI)に基づいて紹介します。2024年の最新データを参考に、危険度の高い国上位20を掲載しています。
世界平和度指数(GPI)が最も低い国トップ20
| 順位 | 国・地域 | GPI指数 | 危険度 | 主な危険要因 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | アフガニスタン | 3.43 | 極度に危険 | 内戦継続、テロ組織活動、政情不安 |
| 2位 | シリア | 3.41 | 極度に危険 | 内戦継続、テロ攻撃、インフラ破壊 |
| 3位 | 南スーダン | 3.37 | 極度に危険 | 民族紛争、飢饉、暴力犯罪 |
| 4位 | イエメン | 3.36 | 極度に危険 | 内戦継続、飢饉、医療崩壊 |
| 5位 | パキスタン | 3.31 | 極度に危険 | テロ組織活動、政情不安、暴力犯罪 |
| 6位 | ソマリア | 3.29 | 極度に危険 | 国家機能喪失、海賊行為、武装勢力 |
| 7位 | ホンジュラス | 3.17 | 極度に危険 | ギャング暴力、麻薬取引、殺人率が世界最高水準 |
| 8位 | ベネズエラ | 3.11 | 極度に危険 | 経済危機、警察の腐敗、暴力犯罪 |
| 9位 | イラク | 3.08 | 極度に危険 | テロ攻撃、武装勢力、政情不安 |
| 10位 | 中央アフリカ共和国 | 3.06 | 極度に危険 | 武装勢力、民族紛争、クーデター |
| 11位 | スーダン | 3.03 | 極度に危険 | 内戦、クーデター後の混乱、テロ |
| 12位 | メキシコ | 2.99 | 非常に危険 | 麻薬カルテル、殺人率が高い(地域による) |
| 13位 | ブラジル | 2.97 | 非常に危険 | ギャング暴力、スラム地区の犯罪(地域による) |
| 14位 | リビア | 2.96 | 非常に危険 | 内戦、テロ組織、武装勢力 |
| 15位 | コンゴ民主共和国 | 2.95 | 非常に危険 | 武装勢力、カルテルの支配、テロ |
| 16位 | バングラデシュ | 2.93 | 非常に危険 | テロ組織活動、政治不安、暴力デモ |
| 17位 | ナイジェリア | 2.92 | 非常に危険 | テロ組織(ボコ・ハラム)、誘拐、暴力犯罪 |
| 18位 | 南アフリカ | 2.88 | 非常に危険 | 暴力犯罪(地域による)、強盗、殺人(ヨハネスブルグなど) |
| 19位 | ガイアナ | 2.84 | 非常に危険 | 麻薬取引、銀行強盗、暴力犯罪 |
| 20位 | コロンビア | 2.80 | 非常に危険 | 麻薬カルテル、武装勢力、殺人率が高い(地域による) |
ランキング解釈のポイント
- GPI指数の意味:1.0に近いほど「平和」で、3.5に近いほど「危険」。上位20位の国は全て2.80以上の極めて危険なレベル
- 「極度に危険」vs「非常に危険」:GPI 3.0以上は外務省レベル3~4相当。渡航は極めて強く非推奨
- 地域による大きな差:メキシコ、ブラジル、南アフリカなど、国全体では「非常に危険」でも、観光地は比較的安全な場合あり。詳細な地域情報が重要
外務省渡航危険レベルとの対応
- レベル4「退避してください」:アフガニスタン、シリア、南スーダン、イエメン、ソマリア、一部のイラク地域
- レベル3「渡航は中止してください」:パキスタン(北部)、ホンジュラス(一部)、ベネズエラ(一部)、ナイジェリア(北部)
- レベル2「不要不急の渡航は中止」:メキシコ(一部)、ブラジル(一部)、コロンビア(一部)、フィリピン(ミンダナオ島南部)
治安の悪い国ランキングの全体像を把握します
現在のランキングの傾向と、その背景をご説明します。
上位に多い地域傾向と背景
- アフリカ大陸:南スーダン、ソマリア、中央アフリカなど。紛争・貧困が主な原因
- 中東・西アジア:シリア、イエメン、アフガニスタン。継続的な紛争とテロ活動
- 中米:ホンジュラス、ベネズエラ。ギャング勢力の暴力、経済危機
- 南アジア:パキスタン、バングラデシュ。テロ組織、政治不安定性
治安悪化に直結しやすい要因を俯瞰します
紛争・内戦・テロの継続
- 影響:紛争地域では、外国人も被害に巻き込まれやすい。銃撃戦、爆発物のリスク
- 具体例:シリア(内戦継続)、アフガニスタン(テロ組織の活動)
政治不安と統治機能の低下
- 影響:政府が機能しないと、警察・司法が有名無実化。犯罪者の取り締まりができない
- 具体例:ソマリア(国家機能がほぼなし)、ベネズエラ(警察の腐敗と機能不全)
貧困と格差の拡大
- 影響:貧困が深刻になると、盗難・強盗などの犯罪が増加。富裕層狙いの犯罪も
- 具体例:ホンジュラス(極端な貧困と格差)、メキシコの一部地域
警察・司法の機能不全と汚職
- 影響:警察が信用できない場合、犯罪者の取り締まりが進まない。汚職警察に狙われるリスクも
- 具体例:多くのアフリカ諸国、中米のギャング支配地域
治安が悪い国に共通する特徴を深掘りします
実際の危険がどのように発生するのか、具体的にご説明します。
暴力犯罪が増える構造と「負の連鎖」
- 構造:失業→貧困→犯罪組織加入→暴力の常習化。一度この構造が形成されると、警察の取り締まりだけでは解決できない
- 負の連鎖:暴力が増える→投資が減る→失業が増える→暴力がさらに増える。この悪循環が国の治安を悪化させ続ける
- 外部からの介入:外国の支援、国内の改革がない限り、この連鎖は続く
観光客・外国人が標的になりやすい条件
現金・スマホ・パスポートが狙われる典型パターン
- 理由:外国人は「金を持っている」という固定観念。実際には、両替する現金、高級スマートフォン、パスポートが狙われやすい
- スマートフォン:盗まれた後、転売される。特にiPhoneは高値で売れるため、狙われやすい
- パスポート:身分詐欺、違法な文書作成に使われるリスク
移動中・夜間・人混みで起きやすいリスク
- 移動中:タクシー内での盗難・暴力。特に無認可タクシーは危険
- 夜間:街灯がない場所での強盗。酔っ払い状態での被害が多い
- 人混み:スリが活動しやすい環境。市場、駅、バスは特に注意
人権・自由度の問題が安全に影響する場面
検問・拘束・情報統制で起きうるトラブル
- 検問:警察による恣意的な停止。賄賂要求のリスク。外国人は特に狙われやすい
- 拘束:軽微な違反で拘束されるケース。外国人として、当地の法制度を理解していないと、トラブルが拡大
- 情報統制:特定の地域への立ち入りが制限されたり、撮影が禁止されたりするケース。無視すると、拘束のリスク
旅行者が遭遇しやすい犯罪とトラブルを整理します
実際に被害に遭いやすい犯罪のパターンと対策をご紹介します。
軽犯罪(スリ・置き引き・ひったくり・ぼったくり)
典型的な手口と回避行動
- スリ:
- 手口:人混み(市場、バス停)で、背後から財布やスマートフォンを盗む。複数犯で囲む場合もある
- 回避:人混みでは、バックパックを前に。財布は首かけポーチ内に。スマートフォンは出さない
- 置き引き:
- 手口:レストラン、カフェでの荷物。席を立った際に盗まれる
- 回避:席を立つ際、荷物を抱える。または、信頼できる人物(同席者)に見守ってもらう
- ひったくり:
- 手口:バイク・自動車から、肩からかけたバッグを奪う
- 回避:斜め掛けは避ける。リュックサックを使用。歩きスマートフォンは厳禁
- ぼったくり:
- 手口:観光客向けレストランで、異常な高額請求。または、商品の価格を事前に確認しない
- 回避:事前に相場を調べる。メニューに価格があるか確認。言葉が通じない場合は、明確に「価格は?」と聞く
詐欺・カード不正(スキミング等)
ATM・決済・Wi-Fi利用時の注意点
- ATM:
- リスク:スキミング機械が仕込まれている可能性。ATMに物理的な違和感がないか確認
- 対策:銀行内のATMを使う。夜間の利用は避ける。PIN入力時は周囲をチェック
- クレジットカード決済:
- リスク:決済端末が改ざんされている可能性。カード情報が記録される
- 対策:大きなレストラン・ショップのみで使用。小さな店での決済は避ける。請求書は常に確認
- Wi-Fi:
- リスク:フリーWi-Fiで情報が盗聴される。特にクレジットカード情報、パスワード入力時は危険
- 対策:VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用。または、スマートフォンのデータ通信のみで。フリーWi-Fiはメールチェック程度に限定
重大犯罪(暴行・性犯罪・誘拐)
リスクが上がる状況と避けるべき行動
- 暴行:
- リスク上昇:夜間の一人歩き、酔っ払い状態、危険なエリアへの立ち入り
- 対策:夜間は複数人で行動。飲酒は控える。危険エリアの情報は事前に確認
- 性犯罪:
- リスク上昇:一人旅、夜間、露出の多い服装、飲酒
- 対策:女性は特に注意。複数人行動を心がける。露出は控える。夜間外出は避ける
- 誘拐:
- リスク上昇:高級ホテル利用者、目立つ装い、日本人であることを知られている場合
- 対策:目立たない生活。SNSへの投稿は最小限。ホテル名は公開しない。定期的に信頼できる人に連絡
突発リスク(暴動・銃撃・政変・クーデター)
その場での退避判断と情報確認のコツ
- 暴動・デモ:
- 判断基準:警察とデモ隊の対立が見えたら、即座にその場から離れる。ガス弾が使われる可能性
- 退避方法:静かに、走らずに、人混みを避けて移動。ホテルや信頼できる施設に向かう
- 銃撃・テロ:
- 判断基準:銃撃音が聞こえたら、即座に伏せる。人混みは避ける。建物内に逃げ込む
- 対応:警察の指示に従う。その後、ホテルに帰宅し、大使館に連絡
- 政変・クーデター:
- 判断基準:ニュースで「軍が動いている」と報道されたら、外出を避ける。不確実な状況下での移動は危険
- 対応:大使館の指示を待つ。家族に連絡。緊急の場合は、大使館に連絡し、指示を仰ぐ
特殊リスク(地雷・不発弾など)
立ち入り回避の基準と現地ツアー選び
- 地雷・不発弾が存在する地域:カンボジア(クメール・ルージュの遺産)、ラオス(ベトナム戦争の遺産)、アフガニスタン(ソビエト・米国の遺産)など
- 立ち入り回避:政府が立ち入りを禁止している地域には、絶対に立ち入らない。「見学したい」という好奇心は命取り
- ツアー選び:現地で「地雷が存在する地域」を案内するツアーがあるが、信頼できる会社を選ぶこと。無認可のツアーは危険
渡航前にやるべき情報収集と準備をまとめます
安全な渡航のために、事前に用意すべきことをご説明します。
外務省・大使館情報で確認する項目
危険レベルと対象地域の読み解き方
- 確認手順:
- 外務省サイトで国名を検索
- 全体的なレベルを確認(例:「フィリピン」なら、国全体はレベル1だが、ミンダナオ島南部はレベル3)
- 自分の訪問地が「どの地域に当たるか」を確認。詳細な地図で、危険レベルを確認
- 「レベル1でも注意」:レベル1は「渡航可能」という意味。完全に安全という意味ではない。日本国内でも犯罪は発生している
たびレジなど登録・連絡手段の確保
- たびレジ(外務省):渡航予定・滞在期間・連絡先を登録。事件・災害が起きた際に、外務省から情報提供を受けられる
- 登録方法:外務省ウェブサイトから、簡単登録。メールアドレスがあれば十分
- 大使館への登録:さらに安全性を高めるため、大使館にも「渡航予定」を連絡。緊急時の対応がスムーズ
渡航前の登録は、たびレジの登録ページから行えます。
保険・緊急連絡先・書類コピーの準備
パスポート・ビザ・保険証券の管理方法
- パスポート:
- 原本:金庫に保管。盗難・損失リスク回避
- コピー:複数枚(ホテル保管用、携帯用、自宅用)
- デジタル化:スマートフォンに写真保存。クラウド(Google Drive等)にもアップ
- ビザ:同様にコピーを複数枚・デジタル化
- 保険証券:
- 証券番号、連絡先は、スマートフォンに写真・メモを取る
- 紙の証券も持ち歩く
家族・職場に共有する最低限の情報
- 家族に共有すべき情報:
- 渡航国・地域
- 滞在期間
- ホテル名・住所・電話番号
- 連絡手段(電話・メール・メッセンジャー)
- 緊急時の対応方法(どこに連絡するか)
- 職場に共有すべき情報:渡航国・帰国予定日。詳細な住所は不要
- 共有方法:紙、メール、家族用LINEグループなど。一人が知っているだけでなく、複数人が知ることが重要
現地で安全に行動するための実践ルール
滞在中に、実際に気をつけるべきことをご説明します。
移動の安全(配車アプリ・ホテル手配・徒歩回避)
タクシー利用の安全基準
- 配車アプリ(Uber、Grab等):
- メリット:運転手の評価が表示。料金が事前確定。現金を持たずに乗車可能
- 注意:データ通信が必要。インターネット接続のない状況では使えない
- ホテル手配タクシー:
- メリット:ホテルが信頼できる運転手を手配。言語障害なし。料金相場が決まっている
- 費用:配車アプリより高い場合が多い
- 無認可タクシー(街中で拾うタクシー):
- リスク高:犯罪のリスク。ぼったくりの危険。可能な限り避けるべき
危険エリアに近づかないための行動設計
日中行動・複数人行動・ルート固定の考え方
- 日中行動:夜間の外出は極力避ける。どうしても必要な場合は、ホテルスタッフに相談し、安全な移動方法を聞く
- 複数人行動:一人歩きは避ける。同室の旅行者、ツアー参加者など、できるだけグループで行動
- ルート固定:毎回異なるルートで移動するより、「安全なルート」を決めて、毎回同じルートを使う。路地裏の探検は避ける
貴重品と現金の分散管理
スマホ・財布・パスポートの持ち方と保管
- パスポート(原本):ホテルの金庫に保管。持ち歩かない
- パスポート(コピー):身分証明書として持ち歩く。盗まれても、原本が無事なら再発行可能
- 現金:複数の場所に分散
- ポケット:少額のみ(その日に使う分)
- 首かけポーチ:中程度の金額
- ホテル金庫:大部分
- クレジットカード:複数枚持ち歩く(1枚盗まれても対応可能)。ただし、すべてを同じ場所に入れない
- スマートフォン:盗難リスク高。ポケットには入れない。バッグの奥深くに保管。外出時は持ち歩かない選択肢も検討
目立たないための服装・言動・SNS運用
撮影・投稿で位置情報が漏れるリスク対策
- 服装:高級ブランド品は避ける。ジュエリーは身につけない。現地の人と大きく違わない、地味な服装を心がける
- 言動:大声で日本語を話さない。スマートフォンを出しすぎない。目立つ行動(走る、大笑い)は避ける
- SNS投稿:
- 位置情報OFF:Instagramなどで、位置情報タグを付けない
- リアルタイム投稿は避ける:「今、ここにいる」という情報を与えない
- ホテル名は非公開:「〇〇ホテルにチェックイン」という投稿をしない
- 帰国まで写真投稿は最小限:帰国後に写真をアップロードする方が安全
もし被害に遭った場合の初動対応
万が一被害に遭った場合、何をすべきかをご説明します。
命を最優先にする判断基準
- 生命の危機がある場合:
- 第一優先:その場から逃げる。荷物は放棄
- 第二:安全な場所に到着後、警察に通報
- 生命の危機がない場合:
- 第一:その場で落ち着く。犯人との対峙は避ける
- 第二:警察に通報
- 原則:「物」より「命」。盗まれた荷物は、お金で取り戻せる。命は取り戻せない
警察・大使館・保険会社への連絡手順
盗難・カード停止・再発行の流れ
- 警察:
- 通報方法:ホテルスタッフに言語サポートをしてもらう。または、観光警察(Tourist Police)に直接連絡
- 被害届:盗難の場合、被害届を取得。保険請求に必要
- クレジットカード停止:
- 即座に:カード会社のコールセンターに電話(通常、24時間対応)。カードを停止
- 新しいカード:再発行を申し込む。配送先をホテルか、帰国先の住所に指定
- パスポート再発行:
- 大使館に連絡:最寄りの日本大使館・領事館に連絡
- 手続き:本人確認書類、写真、申請書を持参。即日~数日で仮パスポート発行
- 保険会社:
- 連絡:加入している旅行保険会社に通報
- 必要書類:警察の被害届、医師の診断書(怪我の場合)、領収書など
通訳・医療・移動支援の確保
- 通訳:大使館が紹介可能。または、ホテルコンシェルジュに相談
- 医療:ホテルが提携している病院に行く。言語サポート付き
- 移動支援:配車アプリ、ホテルタクシー、または大使館が手配
帰国後に必要になりやすい手続き
- 警察:盗難被害の届け出(日本の住所地の警察)。保険請求に必要な場合がある
- 保険請求:被害届、領収書、写真など、証拠を揃えて提出。数週間~数ヶ月で結果が出る
- パスポート再取得:仮パスポートではなく、正式な新パスポートを申請。市区町村役場を通じて申請
まとめ:安全な旅は正確な知識と準備から始まります
治安の悪い国への渡航が絶対に避けるべきものではありません。正確な知識と徹底した準備があれば、安全に楽しむことができます。
ランキングは「危険回避の入口」として活用します
- ランキングの位置づけ:GPI、外務省の危険レベルは、あくまで「参考情報」。これだけで判断するのではなく、複合的に情報を集める
- 地域差を考慮:国全体ではなく、訪問地域に焦点を当てて情報収集
- 最新情報の確認:古い情報は役に立たない。出発1週間前には、必ず最新情報をチェック
出発前・滞在中・緊急時の三段構えで備えます
- 出発前:
- 外務省情報を確認
- たびレジに登録
- 保険加入を確認
- 家族に情報共有
- 滞在中:
- 毎日、テレビ・ネットで最新情報を確認
- ホテルスタッフに危険エリアを聞く
- 夜間外出を避ける
- 複数人で行動
- 緊急時:
- 命を最優先
- 警察・大使館・保険会社に即座に連絡
- 家族に連絡
世界には、危険なエリアが確かに存在します。しかし、その危険を理解し、適切な対策を講じれば、海外での経験は、人生を大きく豊かにするものになります。本記事のガイドを参考に、安全で思い出深い旅を実現してください。

